多肉植物の病気と農薬

【閲覧注意】多肉植物につくカイガラムシの正体とは?駆除・予防の完全ガイド

はじめに

多肉植物を育てていると、葉の裏や茎に白い綿のようなものや小さなブツブツがついていることはありませんか?それは カイガラムシ という害虫かもしれません。カイガラムシは多肉植物の養分を吸い取り、弱らせてしまう厄介な存在です。本記事では、カイガラムシの正体や発生原因、効果的な駆除・予防法について詳しく解説します。


目次

  1. カイガラムシとは?多肉植物を襲う害虫の正体
  2. 多肉植物にカイガラムシがつく原因
  3. カイガラムシの被害と放置するリスク
  4. 効果的なカイガラムシの駆除方法
  5. カイガラムシを予防する方法
  6. まとめ:カイガラムシを駆除し、健やかな多肉植物を育てよう

1. カイガラムシとは?多肉植物を襲う害虫の正体

カイガラムシ(カイガラムシ科) は、多肉植物を含む様々な植物に寄生する害虫で、以下のような特徴を持っています。

  • 見た目 :コナカイガラムシや、茶色や黒の小さな硬い殻を持つもの(ルビーロウカイガラムシなど)
  • サイズ :1~5mm程度
  • 動き :成虫になると殻を作り、ほとんど動かない
  • 繁殖力 :非常に強く、一度発生すると爆発的に増える

特に、高温多湿の環境 ではカイガラムシが発生しやすくなります。多肉植物の生育を妨げるだけでなく、放置すると病気の原因にもなるため、早めの対策が重要です。


2. 多肉植物にカイガラムシがつく原因

カイガラムシが多肉植物につく主な原因は以下の通りです。

  • 風通しの悪い環境 :湿気がこもるとカイガラムシが発生しやすくなる
  • 肥料の与えすぎ :窒素分の多い肥料を与えると害虫が付きやすくなる
  • 植物が弱っている :ストレスを受けた多肉植物は害虫の標的になりやすい
  • 他の植物からの感染 :購入時や屋外からの持ち込みで感染することがある

3. カイガラムシの被害と放置するリスク

カイガラムシが多肉植物につくと、次のような被害が発生します。

主な被害

  • 葉や茎が変色・枯れる
  • 生育が止まる
  • 排泄物(甘露)が原因でカビ(すす病)が発生する

放置するとどうなる?

カイガラムシは 爆発的に増殖 するため、少しでも見つけたら 早めの駆除 が必要です。放置すると 多肉植物が弱り、最悪の場合枯れてしまう こともあります。


4. 効果的なカイガラムシの駆除方法

カイガラムシを駆除するには 物理的除去+薬剤の使用 が効果的です。

① 手で取り除く

  • 歯ブラシや竹串を使い、こすり落とす
  • 綿棒に消毒用アルコールを染み込ませ、直接塗る
  • セロハンテープでペタペタと取り除く

② 殺虫剤を使う

カイガラムシには以下の薬剤が有効です。

  • オルトラン(浸透移行性) :根元にまくタイプで予防効果もあり
  • ベニカXファインスプレー :直接噴射して駆除
  • マシン油乳剤 :成虫の殻を覆い、窒息死させる

③ 高温処理(お湯で洗う)

  • 40~45℃のぬるま湯に植物を浸ける(10分程度)
  • お湯をかけてカイガラムシを落とす(50℃以上は植物が傷むので注意)

駆除後は、 風通しの良い場所で管理 し、再発を防ぎましょう。


5. カイガラムシを予防する方法

カイガラムシは 一度発生すると駆除が面倒 なので、 予防が何よりも大切 です。

① 風通しを良くする

  • 植物同士を密集させず、スペースを空ける
  • サーキュレーターや扇風機を活用する

② 定期的にチェックする

  • 葉の裏や茎の付け根をこまめに観察する
  • 見つけ次第すぐに駆除

③ 予防薬を使用する

  • オルトランを定期的に散布
  • ニームオイル などの天然成分を使う

④ 肥料の与えすぎに注意

窒素分が多いと害虫がつきやすくなるため、緩効性肥料を適量に するのがポイントです。


6. まとめ:カイガラムシを駆除し、健やかな多肉植物を育てよう

カイガラムシは多肉植物にとって厄介な害虫ですが、早めの駆除と予防で被害を最小限に抑えることができます。

✅ カイガラムシ対策のポイント
☑ 風通しを良くする
☑ こまめに観察し、見つけたらすぐ駆除
☑ 殺虫剤や予防薬を上手に活用する

カイガラムシを撃退し、 健康な多肉植物を育てましょう!

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