
はじめに:育て方に“正解”はない
多肉植物の水やりや土の選び方について調べると、さまざまな意見や情報が見つかります。「この方法が正しい」「こうすべき」といったアドバイスも多くありますが、実際には育てる環境や植物の種類によって、適した方法は異なります。
「他の人の方法が自分の環境では合わない…」と悩む必要はありません。この記事では、多肉植物の基本的な育成ポイントを押さえつつ、自分なりの育て方を見つけるヒントを紹介します。
水やりの正解はあなたの環境次第
1. 水やりの頻度は決めつけない
多肉植物の水やりについて、このサイトでも「週1回がベスト」「月に1回で十分」などとご説明する場合があります。しかし、これはあくまで目安であり、あなたが育てている環境とは異なる前提の情報かもしれません。
適切な水やりの頻度は、あなたの住んでいる地域、気温、湿度、鉢のサイズや素材、土の種類によって変わります。
水やりの判断ポイント
- 土の状態を見る → 乾いていたら水やり、湿っていたら待つ
- 葉の様子をチェック → シワが寄っていたら水不足、プクプクなら適量、水っぽく変色していたら過湿
- 天気を考慮する → 湿度が高い日は水やりを控えめに、乾燥しやすい日は少し早めに水をあげる
「○日に1回」と決めつけず、植物の状態を見ながら調整するのが大切です。
土は水はけが命!完璧な配合はひとつじゃない
2. 市販の土だけでなく、自分に合う土を見つけよう
多肉植物を元気に育てるためには、水はけの良い土を使うのが基本。しかし、市販の「多肉植物用の土」がすべての環境に合うとは限りません。
例えば、湿気が多い地域ではさらに水はけを良くするために軽石を多めにしたり、乾燥しやすい場所では少し有機質を加えて保水力を調整するなど、環境に応じて配合を変えるのがおすすめです。
基本の配合例(環境ごとにカスタマイズ)
- 標準的な環境: 赤玉土(小粒)+ 鹿沼土 + 軽石 + ピートモス
- 乾燥しすぎる環境: 赤玉土 + くん炭 + ピートモス + 腐葉土を少し
- 湿気が多い環境: 軽石 + 鹿沼土 + 赤玉土 + 砂多め
土は配合次第で水の抜け方が変わります。自分の育てる環境に合わせて試しながら、最適な配合を見つけていくのがコツです。
「正解」にとらわれず、自分に合う育て方を楽しもう
多肉植物の水やりや土の選び方には、絶対的な正解はありません。
他の人の方法を参考にしながら、自分の環境に合う方法を探ることが、長く楽しむコツです。
- 「葉がしわしわになったから、少し多めに水をあげてみよう」
- 「最近根腐れしやすいから、水はけの良い土に変えてみよう」
こうした試行錯誤を繰り返しながら、多肉植物との付き合い方を見つけてみてください。
育てる環境は人それぞれ。自分なりのベストな育て方を楽しみながら見つけましょう!