
エケベリアを種から育てる「実生(みしょう)」は、多肉植物好きにとって憧れの栽培方法。しかし、せっかく発芽しても、その後うまく育たずに枯れてしまうことがあります。
特に「少ししか発芽しなかった場合」に、根がうまく成長せず消えてしまうケースは要注意。ここでは、その原因と対策について詳しく解説します。
発芽後にエケベリアが育たない原因とは?
エケベリアの実生で「発芽はしたのに、その後枯れてしまう」原因の一つに 根の成長不足 があります。
① 発芽数が少ないと根が成長しにくい
ポットにたくさんの種をまくと、根が密集し、鉢内の水分が早く吸収されます。土が適度に乾燥することで、根が酸素を取り込みやすくなり、健康に育ちます。
しかし、発芽数が少ないと根の量も少なく、鉢内に水分が停滞しやすくなります。すると、土の中の酸素が不足し、根がうまく育たないまま枯れてしまうのです。
② 根が死んでしまうと苗も倒れる
根が育たないと、苗は水分を吸収できず、少しずつ弱っていきます。そして、ポツリポツリと倒れていく…。これは、多肉植物の実生でよくある失敗パターンです。
エケベリアの根が弱ったときの復活方法
もしも発芽した苗が弱ってきたら、以下の方法で復活を試みましょう!
① 清潔な培養土に植え替える

・ 細かい粒の清潔な培養土を用意し、弱った苗をそっと植え替えます。
・ 植え替え後、しばらく水やりを控え、新しい根が出るのを待ちます。
② 置き場所は「暗くて気温25℃前後」の場所
・ 根が早く出るように 直射日光の当たらない暗い場所 で管理します。
・ 気温は 25℃前後 を目安に調整しましょう。
③ 1週間後からスプレーで水分補給
・ 根が出るまでは 表面を軽く湿らせる程度 にスプレーで水やりをします。
・ これを毎日繰り返し、根が出るのを待ちます。
④ 2週間後に底面給水を試す
・ 2週間ほど経ったら、鉢の底から水を吸わせる底面給水 を1回行います。
・ その後は、1度しっかり乾燥させてから次の水やりの方法を考えましょう。
⑤ 葉がシャキッとしてきたら成長再開のサイン
・ 底面給水後、葉にハリが戻ってきたら、根が出て成長が始まった証拠!
・ そのまま底面給水を続け、1cmくらいの大きさ になるまで管理します。
⑥ 葉がシャキッとしない場合はスプレー管理に戻す
・ もし葉が元気を取り戻さない場合、根がまだ出ていない可能性があります。
・ その場合は、土を乾かし、再びスプレーでの水分補給を続けましょう。
エケベリアの実生を成功させるために
エケベリアの実生は、 発芽後の管理がポイント です。
特に 発芽数が少ないと根の成長が難しくなる ため、水の停滞に注意しながら管理しましょう。
✔ 発芽数が少ないときは、根の成長を促す環境を整える
✔ 弱ったら清潔な培養土でリセットし、暗所で根の再生を待つ
✔ 葉がシャキッとするまでスプレー&底面給水を調整する
これらのポイントを押さえれば、発芽後のトラブルを減らし、元気なエケベリアを育てられるはず!
実生でかわいいエケベリアをたくさん育てましょう!