むらさき園のセダム
キャッチの写真にやらかし多肉を使った。恐怖におののく徳川家康が自画像をかかせたような気持ちだろうか、そんな感じで載せておこうと思った。日を追うごとに大きくなってくるエケベリアの実生を目にしながら感じていた恐怖が大きくなってくる。すでに鉢上げしたものはいっぱいあるのに、移動したいものもいっぱいあるのに置き場所がないし移動している時間も水やりする時間もない。どうしても諦められなかったのはセダムを楽しみに来てくれているお客様の顔。これで従業員の仕事を作ることができていたのだけれど、今となってはこんな中途半端な管理しかできないのならいっそのことセダムは立派にきれいに育てている生産者さんから仕入れたほうがいいと思った。きっとその方がお客様のためにもなるだろうし。そんな決意をしハウスを片付け始めた。
交配実生苗
ハウスを整理していると色々なものが目に入り、目に映るものは現実であって、その現実を目にしながらの現実的で具体的なアイデアが次々と生まれてくる。そして掃除しているときは自分の心も洗われる。交配を始めたころはむらさき園の実生苗を有名にしたいと思っていたこともあったけど、年を重ねるにつれてなのか必ずしもそうではなくても良いと思うようになった。
よく僕は交配のショートカットに他の人の苗を購入したりしていた。例えばリラシナ×ラウイを交配して、その翌年か翌々年にはそれにコロラータを交配したい、そう思った時にすでに出来上がっているリラシナ×ラウイを探したりした。これで思った交配をするために1、2年短縮できる。人間の命には限りがある。僕がそれを必要だったように、今度は僕は生産者としてそれを作るべきだと思い、原種×原種の交配をして交配を楽しむ人たちの時間を担っていきたいと思うようになった。仕事の形はたくさんある。
交配のショートカットのための交配とは別に自分の本当にやりたい交配もある。それらは売れなくても構わないから、むらさき園の風間としての趣味、クリエイティブな感性を満たすためのものと切り分けていこうと思っている。
日中ハウス作業をして夜子供の勉強を見ながらコンテンツとして有益な情報を発信していくのは難しい、分かってはいたことだけれど。
ただこれもセダムと一緒で中途半端にやるなら意味がないし、中途半端になやったならのちに更新していこうとも思っている。だからどうしてもコンテンツしてして吐き出せない時は今日みたいな日記風になることをお許しいただきたい。
さてみなさんいってらっしゃい!