多肉植物の種まき

交配・実生「種まき」

秋のエケベリアの実生について(簡易版)

さてInstagramのほうで毎日ブログ宣言をしてしまった笑
けっこう一気に集中して寝れる方なので睡眠回数は多いけど都度深い睡眠はとれているかなと

で今日は日ごろ多肉植物の育成方法についてたくさんのDMを頂くのですが、それにい一つ一つお応えしていくことは日中ハウス仕事をして夜は睡眠やブログ、必要なDMの返信、家の事などをやっていると現実的に不可能

多肉植物の育て方に関してはこれから少しづつこのブログでお話していこうと思います
もちろんむらさき園の方へご来園頂いてご相談していただくのは大歓迎しています
どう伝わっているか反応が分からないまま短い文章で伝えることのリスクは大変なものだとご理解ください

ということで今日は急遽DMにお応えする意味で簡易版ということで、写真はほとんどありませんがよろしくお願いします

種まきの時期

秋のエケベリアの種まきの時期は秋口だと9月後半~10月前半がいいと思います
種まきに毎年適温とされる期間が短くなってきている気がしていますので、外で管理をされる場合には上記の種まき時期で行うのがいいと思っています

室名でLED管理、空調管理できる場合にはいつでも種まきは可能です
ただ電気代は結構かかるのでその点ご注意を!

種まきの準備

種まきに必要な道具をまとめてみました

  • 密封できる容器
  • 6㎝ポリポット
  • 清潔な細かい培養土
  • 土入れスコップ
  • 殺菌剤(播種後)

密封できる容器

これは百円ショップなどで売っているもので大丈夫ですが、6センチのポリポットが入る高さのものを用意してください
透明な物、乳白色のものでないと発芽後太陽光を受けられないので注意してください

6㎝ポリポット

ポリポットはホームセンターで売っている黒いものでOKです
底面にカットが入っているものは避けて下さい(中央の丸穴はOK)
※カビは空気に触れると発生します 底面に水はけ用のカットが入っているポリポットはカット部分にカビが生えてきますので必ず種まきには普通のスタンダードなポリポットを使うようにして下さい

清潔な細かい培土

多肉植物の種まきに最適なのは細かい培養土です
僕は種まき用の培養土を使っていますが、あとあと水が入りにくくなるのでピートモスが少なめのものを使っています
新しい清潔な培養土を使い種まき前に殺菌消毒をしなくて良いようにしています

土入れスコップ

これは百円ショップでもホームセンターでも売っています
最近百円ショップで見当たらないんですよねー
多肉いじりには絶対必要ですよね

殺菌剤

種まき前の土の消毒は僕はやらない派なので、これはカビが生えたりした時用の緊急用でおいておきます
希釈倍数は必ず守ってください。濃いと薬害が出て育たなくなったり育つのに非常に時間がかかったりします
殺菌剤は僕はオーソサイドが使いやすいと思って使っていますがなんでもいいと思います
ベンレートとかダコニールとか

種のまき方

エケベリアの種はスマホのズームで見てやっとそれが確認できるほど小さなものです
撒くときは乾いた手で種をひとつまみつまんで塩をご飯の上にまんべんなく振りかけるように指を人差し指と親指を軽くすり合わせるようにして種の量を調整しながら撒いていきます

※種を撒いた後上から細かいスプレーボトルで水を吹きかけてあげると発芽率が上がります
 底面給水の水だけでは種に浸透しないことがあります

種をまいたら・腰水・密封

多肉植物の種をまき終えたら容器に種をまいたポットを入れその容器の底から3㎝位のところまで水をいれて下さい
しばらくするとポットの土が水を吸うので、再度水を底から3㎝位のところまで足してあげて下さい。これを腰水と言っています

発芽には湿気が必要だと感じています。なので種まきを終えたら蓋をしてあげて下さい
蓋がない場合はラップをかけて輪ゴムなどでしっかり密封し湿気がこもる環境を作ってあげて下さい

発芽しない場合

2週間経過しても発芽しない場合は再度スプレーで水を吹きかけてみて下さい
それでも発芽しない場合は種がまだ発芽のスイッチが入っていないのか数か月経ってから発芽することもあります
しかし僕はこれは効率よくないと思っているのでだいたい3週間経過しては発芽しなければ発芽しないものとしてあきらめています

蓋を取るタイミング

蓋を取るタイミングは発芽が出そろったらでいいと思います
2週間もすれば発芽が出そろうかと思うので、そうしたら蓋を外してあげて下さい
※しかしカビなどが生えた場合は殺菌をしたりする必要があるので毎朝晩良く見ていてあげて下さい
ちなみに初期に生えてくる白いカビはただの水を遠くからスプレーするだけで消えてしまうことがあるので
初期はできる限り薬剤に頼らず育てたほうが育ちが良いように思います

腰水はいつやめるのか?

エケベリアの種まきでよく聞かれることが多いのがこの問題、腰水はいつやめたらいいのか
これは正直状況によりますが、基本的には葉の厚みがぷっくりしてきたらでいいかと思います。なぜなら葉が薄いまま底面給水(腰水)を切らしてしまい、思いがけなく乾いてしまった場合枯れてしまうことがあります。しかし葉の厚みがしっかりしてくれば、もし仮に水が切れたり間違えて少しくらい強い太陽に当たってしまっても乗り切ることができるようになるからです

腰水を辞めるタイミングは、多肉植物の葉っぱがぷっくりとしてからです

カビが生えたらどうする

エケベリアの種まき後、カビが生えてきてしまった場合、前述しましたが僕はまずは水をスプレーして乗り切ります
しかしカビによって苗が蒸れているような倒れ方をしている場合はおそらく菌の種類が違うので殺菌剤をまかないといけないです

室内LEDでの管理

室内LEDでの管理はその高さに気を付けて下さい。LEDは小さな生まれたての多肉植物には強い場合があります
発芽が出そろうまではLEDはいりませんができる限り直射日光の当たらない窓際においてください。先に発芽した苗が徒長します。
苗からLEDまでは30㎝以上とっています(500Wだったかな?)

外での管理

外での管理はこれから冬にかけて気温が下がってくるので夜だけ家の中に取り込めたら生育スピードが落ちなくて良いかと思います。
日中は絶対に直射日光に当たらない場所においてくださいね!
※直射日光に当たったら葉が焦げるか黄色くなって再び成長しだすまでにかなりの期間がかかります

秋のエケベリア実生まとめ

今日はさっと文章だけでまとめてみましたが、後ほど画像を追加したりして整えていこうと思います

昨今春に種をまいた時に小さな苗を夏越ししなくてはならないため、その大変さから秋まきに移行する人もいるようです
多肉植物の種まきは手順や何かあった時の対策さえ知識として備えておけば簡単に誰でもできる趣味だと思います
ぜひ自分だけのオリジナル交配を作って楽しんでみてはいかがでしょうか


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