
多肉植物の中でも、原種はその形態や特徴の多様性が興味深いものです。先日、種から発芽したエケベリアの中に、ケッセルリンギアナとは明らかに異なる個体がありました。しかし、よく見るとエレガンスのような雰囲気を持っています。この個体は一体何者なのでしょうか?
ケッセルリンギアナと並んで発芽
同じ環境で播種した種子から、ケッセルリンギアナとともに発芽したこの個体。しかし、成長するにつれて葉の形状や質感に違いが見られるようになりました。
- ケッセルリンギアナは、葉が丸みを帯び、やや厚みがあり、密にロゼットを形成する特徴があります。
- 一方で、この謎の個体は、葉がもう少し細長く、エレガンスに似た透明感のある質感を持っています。
もしかしてアルビカンス?
以前、海外の文献で「ケッセルリンギアナとアルビカンスは異なる種である」という記述を読んだことがあります。しかし、日本国内では「ケッセルリンギアナ=アルビカンス」として流通していることも多いようです。
今回発芽したこの個体が、もしアルビカンスであるならば、ケッセルリンギアナとは別の特徴を持っているのも納得がいきます。
- 葉の細さや透明感
- 成長スピードの違い
- ロゼットのまとまり具合
ちなみにこちらはケッセルリンギアナ

これらを注意深く観察しながら育てていくことで、この個体の正体がより明確になるかもしれません。
まとめ
エケベリアの原種は、種から育てることでその多様性をより深く知ることができます。今回発芽した個体がアルビカンスなのか、あるいは別の何かなのか。今後の成長を観察しながら、さらに研究を深めていきたいと思います。
エケベリアの交配や原種の違いについて興味がある方は、ぜひ一緒に観察を楽しみましょう!