交配・実生「種まき」

【エケベリア実生】12月播き苗の植え拡げ|むらさき園流の育て方(3月1日)

エケベリアの実生苗を大きく健康に育てるためには、適切なタイミングで植え拡げ、しっかりと発根させることが重要です。今回は、12月播きのエケベリア実生苗をセルトレーに植え拡げる方法について、むらさき園流の育て方を紹介します。

12月播きのエケベリア実生苗、植え拡げのタイミング

本来であれば、苗がもう少しぷっくりしてから植え拡げたいところですが、場所の関係でポットにたっぷり播種しているため、このタイミングで植え拡げます

このサイズの苗では、まだ細かい土のほうが適しています。また、今回はポットではなくセルトレーを使用するのも、場所の問題からです。

植え拡げ後の管理|発根までのポイント

  1. トンネルインハウスで保温管理
     → 発根を促すために、暖かい環境を確保します。
  2. 少量の水やり
     → トンネル内を過湿気味に、発根を促すために適度に水分を与えます。※今の時期だからできる加湿です
  3. 基本は「放置」
     → 水やりは控えめにしながら、根がしっかり張るまでじっくり待つのがコツです

なぜこの時期に植え拡げるのか?

夏の植え拡げは病気が多く、リスクが高いため、小さくて弱い苗のうちに植え拡げて発根させる方が後々の管理が楽になります。

たとえば、そら豆の種は10月に露地栽培で播種します。なぜなら、冬の間に少しでも根を広げておくことで、春になったときにすぐに成長できるからです。エケベリアも同じ考え方で、3月中にはセルトレーの中で根をしっかり張らせ、春以降の成長をスムーズにするのが理想的です。

むらさき園流|エケベリア・セダムの育成スケジュール

今年はセダムの仕込みも2月から開始し、葉挿しもすでに12月に実施しています。

重要なのは、少しでも根が出てしまえば、その後は気温が上がるにつれて一気に成長するということ。適切なタイミングで植え拡げ、根を張らせておくことで、春以降の成長がぐっとスムーズになります。

まとめ|エケベリアの実生管理は「タイミング」がカギ

12月播きのエケベリアは、春までにしっかり発根させる
セルトレー管理で省スペース&効率的に育成
暖かい環境で発根を促し、水やりは少なめに
春先にはしっかり根を張らせ、成長スイッチを入れる

この方法が、エケベリア実生の育成の参考になれば嬉しいです!
むらさき園流の栽培法を取り入れ、元気なエケベリアを育ててみましょう!

上記の方法は、あくまでむらさき園の事情故に行っている育て方です。ご自分のスタイルに合った育て方を考えてみるのもまた多肉植物を育てる楽しみのひとつかもしれませんね。


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