
3月になると気温が上がり、太陽の位置が高くなることで紫外線が強くなります。特に妻面が南向きのハウスでは、南側の妻面と天井から強い日差しが入り、多肉植物が日焼けしやすい環境になります。さらに、ハウスの南側が側面にある場合は、そこからの光も強く入るため、側面の遮光も重要になります。
冬の間に柔らかく育った株や小さな苗は、急な強光にさらされると水分を奪われ、一気にダメージを受けることも…。そこで今回は、南向きハウスの多肉植物の日焼け対策について詳しく解説します!
1. 3月に多肉植物が日焼けしやすい理由
3月になると、多肉植物を取り巻く環境は以下のように変化します。
- 太陽の位置が高くなる → 直射日光の角度が変わり、強くなる
- 紫外線の増加 → 葉の細胞がダメージを受けやすくなる
- 気温の上昇 → 水分が蒸発しやすく、乾燥しやすくなる
特に妻面が南向きのハウスでは、南側の妻面と天井の両方から光が入り、多肉植物に強い紫外線が当たります。 さらに、南側が側面になっている場合は、そこからの光も加わるため、通常のハウスよりも日焼けのリスクが高くなります。
2. 日焼けを防ぐための「遮光」対策
✅ 南向きハウスの遮光ポイント
南側の妻面、天井、側面(南向きの場合)の3方向を適切に遮光することが重要です!
- 南側の妻面に遮光ネットを設置
- 朝から昼にかけて強い光が直接差し込むため、30〜50%の遮光ネットを設置。
- 地面に近い位置の植物ほど光を浴びやすいため、低い位置にも遮光対策を。
- 天井部分にも遮光をプラス
- 上からの直射光が強くなるため、天井にも遮光ネットを設置。
- 直射日光を適度にカットしつつ、明るさを確保するのがポイント。
- 南側が側面になっている場合は、側面の遮光も必須!
- 側面が南を向いていると、朝から夕方まで強い光が差し込むため、側面にも遮光ネットを設置。
- 風通しを確保しながら、適度な遮光を行う。
- 風通しを確保する
- 特に晴れた日はハウス内の温度が急上昇するため、換気口を開けて空気を循環させる。
3. 不織布の取り扱いにも注意!
冬の間、夜間の冷え込み対策としてハウス内で不織布を使用していた場合は、日中に外すことが重要です。
不織布をかけたままで風がない場合、日中の温度が上がりすぎて蒸れが発生し、多肉植物が弱ってしまう場合があります。
- 夜間は保温のために活用
- 日中は必ず外して、適度に風を通す
4. 日焼けしてしまったときの対処法
もし日焼けしてしまった場合は、すぐに対処することで回復の可能性があります。
🌱 日焼けの症状
- 葉が茶色く変色(軽度)
- 葉が白っぽくなる(重度)
- 水分が抜け、シワシワになる
🌿 応急処置
- 直射日光を避ける → すぐに半日陰に移動
- 水やりは控えめに → 水分を与えすぎると根腐れのリスク
- 風通しをよくする → 蒸れを防ぎ、回復を早める
一度焼けた葉は元には戻りませんが、新しい葉が成長するまで大切に育てましょう。