
七福神(しちふくじん)とは?
七福神は、日本の玄関先や庭先で昔から親しまれているエケベリア属の多肉植物です。バラのように美しく整ったロゼット型の葉が特徴で、市場にはさまざまなタイプが出回っています。青みが強いものや、完全に緑の濃いものなどがありますが、環境さえ整てあげればどちらも丈夫で育てやすい点が共通しています。
七福神は地植えで育てられる?
七福神は寒さに強く、地植えでもよく育つ多肉植物です。
むらさき園では、地植えにした七福神がマイナス7度の寒さにも耐え、他の地域では雪を被っても生き延びている個体が確認されています。寒冷地でも適した環境を用意すれば、冬越しが可能なことが分かっています。
ただし、多肉植物の耐寒性は環境によって異なりますので、気温が極端に低くなる地域では霜よけ対策をするのがおすすめです。
鉢植えと地植え、どちらが育てやすい?
① 鉢植えのメリット・デメリット
- 水やりや土の管理がしやすい
- 移動が可能で、環境を調整しやすい
- ただし、根が広がりにくく、成長が遅くなることがある
② 地植えのメリット・デメリット
- 根を広く深く張り、水分や栄養をしっかり吸収できる
- 寒さや病気に強くなり、自然に増えていく
- 直射日光が一日中当たる場所は苦手なので、半日陰の環境が理想
むらさき園でも、鉢植えではなかなか増えなかった七福神を地植えにしたところ、驚くほど丈夫に育ちました。そのため、今後は同じエケベリア属の「セクンダ」も地植えで増やせるのか試してみる予定です。
七福神を地植えで育てるポイント
- 日当たりは「ほどほど」がベスト
七福神は日光を好みますが、直射日光が長時間当たり続ける場所は苦手です。午前中は日が当たり、午後は日陰になるような場所が適しています。 - 水はけの良い土を準備する
多肉植物は過湿を嫌うため、水はけの良い土を使いましょう。赤玉土・軽石・腐葉土を混ぜたものがおすすめです。 - 寒冷地では冬の対策をする
基本的に耐寒性はありますが、気温が極端に低くなる地域では霜よけの工夫をすると安心です。 - 増やしたい場合は株分けを活用する
七福神はランナー(子株)を出して増えるため、適度に株分けすることでさらに増やしやすくなります。
まとめ
七福神は、鉢植えでも育ちますが、地植えにすることでより丈夫に成長しやすくなります。
地植えならば根を広く張り、水分や栄養をしっかりと吸収できるため、耐寒性が増し、病気にも強くなる傾向があります。雪の下でも生きている報告もあるため、寒冷地でも育てられる可能性が高いです。
むらさき園では、七福神だけでなくセクンダの地植えも試していく予定です。これから多肉植物を育てたい方は、ぜひ七福神を庭に地植えしてみてはいかがでしょうか?